医療法人社団杉森医院 杉森クリニック 高岡市,上四屋 内科,循環器内科,呼吸器内科,消化器内科,小児科

 
最近のアクティビティー

院長:杉森 成実(すぎもり なるみ)先生のアクティビティー

アクティビティー一覧

Vol.05 日本内科学会総合内科専門医 合格しました
Vol.04 第57回日本産業衛生学会北陸甲信越地方会総会
Vol.03 平成26年度 全国労働衛生週間説明会にて発表
Vol.02 平成26年度第1回高岡地域産業保健センター個別指導事例検討会にて講演
Vol.01 第14回日本抗加齢医学会総会に参加 2014/06/06~07

日本内科学会総合内科専門医 合格しました

2015年12月11日 日本内科学会総合内科専門医 合格しました。

第57回日本産業衛生学会北陸甲信越地方会総会にて講演

第57回日本産業衛生学会北陸甲信越地方会総会にて講演
【高岡地域産業保健センターの活動状況】
日時:2014/10/19 AM9:30~16:00
場所:富山県民共生センター サンフォルテ

平成26年度 全国労働衛生週間説明会にて発表

平成26年度 全国労働衛生週間説明会にて発表
【高岡地域産業保健センターについて】
日時:2014/09/03 PM14:00~
場所:高岡文化ホール

平成26年度第1回高岡地域産業保健センター個別指導事例検討会にて講演

平成26年度第1回高岡地域産業保健センター個別指導事例検討会にて講演
【高岡地域産業保健センターについて】
日時:2014/08/28 PM19:15~21:00
場所:ホテルニューオータニ高岡4階「瑞竜の間」 
 

第14回日本抗加齢医学会総会に参加 2014/06/06~07

【第14回日本抗加齢医学会総会】
日時:2014/06/06~07
会場:大阪国際会議場

大変有意義な学会総会でした。
当日のテーマ・プログラムは以下をご参照ください。
 
6月6日のプログラム
6月6日の日程表
6月7日のプログラム
6月7日の日程表
 

整形外科:杉森 端三(すぎもり たんぞう)先生のアクティビティー

アクティビティー一覧

Vol.02 杉森端三先生のクリニック送別会 2017/09/03
Vol.01 美と健康とショパンの調べ 2016/12/25
 

杉森端三先生のクリニック送別会 2017/09/03

杉森端三先生のクリニック送別会

11年半にわたり、週1回 整形外科外来を担当していただきました。
9月より東京のクリニックに専念するため、退職となりました。
今まで整形外科に通院していただいた患者さまには大変なご迷惑をおかけいたしますが、
何卒ご理解、ご容赦ください。
また近くにお寄りの際は是非お立ち寄りください。
すぎもり整形外科クリニック

 

美と健康とショパンの調べ 2016/12/25

美と健康とショパンの調べ

美と健康とショパンの調べと題してクリスマストークコンサートを開きました。 おかげさまで大盛況でした。ありがとうございました。

 

血液内科女性外来:杉森 尚美(すぎもり なおみ)先生のアクティビティー

アクティビティー一覧

Vol.10 『鉄欠乏性貧血』と『イタイイタイ病』 2017/07/07
Vol.09 美と健康セミナー 2017/05/07
Vol.08 日本血液学会 血液指導医 取得しました。 2016/04/01
Vol.07 日本内科学会総合内科専門医 合格しました 2015/12/11
Vol.06 PLOS ONE誌に論文掲載されました 2015/04/07
Vol.05 MDS Forum in Ishikawa (ホテル金沢)にて発表 2014/05/30
Vol.04  「トンデモ本」から出たまこと?
Vol.03 第75回日本血液学会学術集会(札幌)にて発表 2013/10/12
Vol.02 玄米断食と酵素ダイエット
Vol.01 教えて、ドクター!Taktクリニック 

『鉄欠乏性貧血』と『イタイイタイ病』 2017/07/07

Vol.09 美と健康セミナー 2017/05/07 で講演しました内容の一部を、高岡市医師会報 2017年7 No.493 に寄稿させていただきました。

日本人女性は鉄欠乏性貧血が発展途上国並みに多いです。
頻度は以下の通りです

医師会報

医師会報

医師会報

医師会報

医師会報

医師会報

女性は中学生のころから閉経になるまで、男性に比べて圧倒的に 鉄欠乏性貧血の割合が多いですが、とりわけ40代女性は、育児、 介護、仕事に追われており、子宮筋腫や子宮内膜症など婦人科 的疾患による過多月経のため重症の鉄欠乏性貧血を合併していて も放置していることが大変多いです。『な~ん、こんくらいの貧血、 たいしたことないっちゃ。鉄剤飲んだら、便秘(下痢)やちゃ~。 忙して病院行くヒマないわ~。ほっておくわ~』とつぶやいている 皆さん、必見の文章です。是非お読みください。 もはや鉄欠乏性貧血を放置しておく時代ではありません。

 

鉄欠乏性貧血は明らかに女性に多い。イタイイタイ病も女性に多い。明らかに性差があると言えるだろう。しかし今までこの二つの疾患について関連があるという話を聞いたことがあっただろうか。
今回、私は一般の人向けに鉄欠乏性貧血について講演をする機会があり、勉強して気づいた結果を報告させていただく。血液内科の私とて、鉄欠乏性貧血について、なかなか勉強する機会はなかった。あまりにもありふれた病気で、産婦人科の先生や、消化器内科の先生にお願いすることも多かった。いわんや患者さんをや。これまでは、『先生、こんくらいの貧血、ほっといてもいいやろう?』と言われて、言葉を濁し、はっきり返事できなかった。昨年『貧血大国・日本 放置されてきた国民病の原因と対策』山本佳奈: 光文社新書, 2016. という本が話題になった。我が国の鉄欠乏貧血の罹患率は発展途上国並みである。それは、日本が先進国でありながら、若い女性を中心にダイエット、食事制限でかつての終戦直後の状況より栄養状態が悪くなっていること、日本人の味覚が繊細なため他の多くの国々のように小麦粉や醤油などの食品に鉄添加をしていないからである。鉄欠乏性貧血はギリシア時代から記載があり、現代もなお多くの世界中の女性が罹患している古くて新しい病気である。
ところで、最近鉄代謝の研究がホットになってきている。鉄制御ホルモンであるヘプシジンをはじめ、非ヘム鉄の吸収は腸管上皮の2価金属輸送体(divalent metal transporter 1, DMT-1)を介し細胞内に取り込まれ、基底膜側のフェロボーチン(ferroportin, FPN1)からトランスフェリンに結合して血中へ移動。鉄反応エレメント(iron responsive element, IRE)と鉄調節タンパク質(iron regulatory protein, IRP)により翻訳レベルでの発現調節を受けるフェリチン及びトランスフェリン受容体など。その他ヘリコバクターピロリ感染に伴う萎縮性胃炎があれば、鉄の吸収が悪くなるため、貧血が治りにくいことなども徐々に常識になりつつある。
さてDMT-1は鉄以外の2価金属も吸収するトランスポーターであり、鉄欠乏性貧血の時、鉄分不足の食事を摂取していれば、その他の金属(カドミウム、鉛などの有害金属を含む)をどんどん吸収する。これを聞いた時、正直、びっくりした。今までそんなこと聞いたことがなかった。たぶん、多くの女性は生理的にゾッとするのではないだろうか。外来の患者様の顔がそれを物語っている。これを知ったからには鉄欠乏性貧血を放っておく場合ではない。
カドミウム、と聞けば、富山在住の人であれば、すぐにイタイイタイ病を思いつくであろう。富山空港近くにあるイタイイタイ病資料館の話を聞き、訪れたこともある人が多いのではないだろうか?私は、準備のスライドを作りながらハッとした。イタイイタイ病が女性に多いのは、もしかして女性に鉄欠乏性貧血の人あるいは鉄欠乏状態の人が多かったからでは?産業医の理事の夫を通してイタイイタイ病資料館館長鏡森定信先生に連絡し、資料を送っていただいた。以下紹介させていただく。

このことに最も総合的知識を有する松波淳一弁護士の文献引用
――― 女性は男性に比して、最初から骨量や骨密度において20%もの大きな不利益を持っていることが加わり、閉経期前の女性は概して貯蔵鉄が少ない貧血のために腸管からカドミウムの吸収率が高くなることから早くカドミウムによる尿細管障害に罹り易いことに加え、骨代謝過程における性差に基づく尿中無機リンとカルシウムの排泄増加及び血清VD低下とPTH(副甲状腺ホルモン)の上昇などが骨密度を低下させることで、カドミウムによる腎(尿細管)性の骨軟化症化が男性よりも二倍も早く進行するところに、エストロゲンの低下・欠乏による閉経性骨粗鬆化というプラスアルファーないし掛けるアルファーが加わる加重効果ないし相乗効果によって、典型的なイタイイタイ病が形成されていくものと考えられる。松波淳一;重版定本;カドミウム被害百年、回顧と展望(改訂8版).p462、桂書房、2015.
はっきり書いてあるではないか。また、妊娠中、特に後期に血中カドミウムが10%余り上昇するとの文献もあるとのこと。過去にイタイイタイ病が原因不明であった時には、得体の知れない風土病と考えられ差別もされたろう。本来なら元気な農家のお母さんたちが苦しんだ病気、もし、鉄欠乏性貧血をできるだけ予防していたら、症状が重く出ることはなかったのではないか??残念ながら貧血の程度とイタイイタイ病の罹患率、重症度との関連を示す資料は残存していないようである。現代においては、イタイイタイ病を発症するほどカドミウムに高汚染はされてはいない。しかし世界的に見れば日本の土壌は(特に富山、石川など)カドミウムが高濃度なのである。イタイイタイ病の過去がある富山県であるからこそ、過去から学び、女性は鉄欠乏性貧血を放置したまま有害金属を代わりに取り込まないように、啓蒙して行って欲しいと切に思い、できるだけ多くの先生、医療関係者にこの事実を知っていただき、広く患者さんに伝え、貧血を放置することのないよう、しっかり治療を受けるよう指導していただきたいと思い筆をとりました。拙文お許しください。

当クリニックでは、体内有害・必須・参考ミネラルの最新測定機器オリゴスキャンによる測定を開始しております。
これを機会に、カドミウムなどの有害金属の測定をして見てはいかがですか?

 

美と健康セミナー 2017/05/07

美と健康セミナー

美と健康セミナーと題して宮谷理香さんのピアノリサイタルの合間に講演をさせていただきます。

テーマは鉄欠乏性貧血の話を中心に女性外来より耳寄りな最新情報です。

ご興味のある方は是非聴きにいらしてください。

 

日本血液学会 血液指導医 取得しました。

2016年04月01日 日本血液学会 血液指導医 取得しました。

日本内科学会総合内科専門医 合格しました

2015年12月11日 日本内科学会総合内科専門医 合格しました。

 

PLOS ONE誌に論文掲載されました2015/04/07

Paraptosis Cell Death Induction by the Thiamine Analog Benfotiamine in
Leukemia Cells Naomi Sugimori, J. Luis Espinoza, Ly Quoc Trung, Akiyoshi
Takami, Yukio Kondo, Dao Thi An, Motoko Sasaki, Tomohiko Wakayama,
Shinji NakaoResearch Article | published 07 Apr 2015 | PLOS ONE 10.1371
/journal.pone.0120709

オープン電子ジャーナルです。

 

MDS Forum in Ishikawa (ホテル金沢)にて発表 2014/05/30

謹啓 時下、先生方におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
この度、「MDS Forum in Ishikawa」を下記の要領にて開催致します。
ご多忙中とは存じますが、何卒ご出席賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
謹白
【日時】平成26年5月30日(金) 19:00~20:30
【会場】ホテル金沢2F ダイヤモンド
    石川県金沢市堀川新町1番1号 TEL:(076)-223-1111
※製品紹介 19:00~19:15 「ビダーザ注射用100mg」



※講演終了後、情報交換会の場を設けております。 <<主催>> 日本新薬株式会社

 

「トンデモ本」から出たまこと?

 前回2012年10月「玄米断食と酵素ダイエット」という冷や汗ものの投稿をして初デビューしましたが、つい最近ふたたび緑の封筒が来まして、高岡市医師会会報への寄稿について(依頼)が入っていました。前回同様、主人に「あなた、私にまた来たけど、あなたのとこにも来た?」と聞いてみましたが、「いや。。」一回書いた人にはまた来るのかな?どうしようかな?最近の私自身のヒットといえば、。。「トンデモ本」
「トンデモ本」とはWikipediaによれば、飛躍した論理で、論証もされていない仮説、考証のずさんなフィクションなどを含む本の類。具体的には疑似科学やオカルトなどを含む。例えば、UFO、超能力、超常現象、ユダヤ陰謀論に関するもの。ということです。ですから、患者様の間で流行っているこんな題名の本「がんの特効薬は発見済みだ!」は題名からしても明らかにトンデモ本と判断してしまいます。でも、そのときの私は魔が差したか、大学の常勤から離れて、ちょうど時間ができたからか、一人の若い直腸がんの患者様からその本のことを聞いて、なぜか読んでしまったのです。著者は京都大学出身の開業医さんです。そこには、がんの特効薬としてベンズアルデヒド、とありました。イチジクからの抽出物です。そしてビタミンB1誘導体のビオトーワという東和薬品のお薬もベンゾイル基を含んでいて同じ効果が期待できる、とありました。ふーん。こんなものでがんが治ったらすごすぎる。。。しかし私の患者様には悪性疾患の方も少なくありません。ビタミン剤なら外勤先の病院やうちのクリニックで出すことは可能でした。半信半疑ながらビタミン剤として処方してみることにしました。そして、そして、、、本当に偶然ですが、2011年の12月も半ばにさしかかったころ、外勤先の病院で一人の高齢の患者様が白血病に罹患されました。週一回しか通勤していない外勤先ではとても診ることはできません。そこで血液内科医が常勤でいる厚生連高岡病院へ紹介しました。骨髄検査は拒否されたようで、それでも10万以上に増えた白血球の末梢血の検査から急性骨髄性白血病(FAB分類:M5b)と診断されました。発熱性好中球減少症も認め、もともと慢性腎不全であったのがさらに悪くなってCrは4台、尿酸値は19.8mg/dlと著明に高値でした。本人と家族は、主治医の先生の話を聞いて化学療法などの治療を拒否されました。そしてふたたびもとの外勤先の病院にもどってこられたのです。LDHは10000を超え、だれもがあと数日か。。と思いました。私には、なすすべもなく、輸血の指示と、前医から引き続き経口の抗生剤を出し、そして家族に少しお話しをしてビオトーワを1T/日処方したのです。この方はもともとアリナミンも飲んでいらしたので、ちょうど入れ替えた形になりました。そうして、主治医の先生に丁重にお願いをして病院を去りました。来週来院したときは、いらっしゃらないかもしれないな、と思いながら。。1週間後、白血球数が8万くらいになっていました。LDHも1000台に下がっていました。患者様は見た目はとくに変わりません。うーん???と思いながら、もう年末でしたのでそのまま経過を見ていただきました。次に行ったときは年が明けておりました。そして白血球数が3000台になり、LDHは500台、腎機能が改善し尿酸値は8台、そして明らかに輸血が不要になっていました。じぇじぇじぇ~~~!!!(この時は、この言葉は知りませんでしたが、今だったらきっとこう叫んでいます。)主治医の先生が困った顔でどうしますか?と尋ねてこられ、輸血は中止してください。と言いました。患者様は穏やかな顔で苦痛なくいらっしゃいました。私はこのとき腰ががくがく砕けそうになりました。
白血病やリンパ腫などの治療をする際、たとえ抗がん剤が効果があったとしても、腫瘍崩壊症候群により一時的に腎機能が悪化して透析が必要になったりすることがあるのです。ましてやこの患者様は白血球数が10万を超えていた方です。それが忽然と腫瘍細胞消失。。。うそ。。雷にうたれたようにショックを受け、翌週大学での外来診察日、ちょうど医局にいらっしゃった教授に、大変なことが起こりました、と事の次第を述べました。日本語の血液の雑誌に投稿するつもりで原稿はすでに用意して持って行っておりました。ふーん。。何というお薬?じゃあ、検体持ってきたら。L先生が実験してくれるから。。と、いうことで、患者様とご家族にお話ししましたところ、最初はあんなに嫌がっていた骨髄検査もすんなり受けてくださいました。その後、患者様はどんどん元気になっていき、ナースたちからは、ちょっと先生、あの人いつまで入院させておくつもり?家に帰ってもらえんが?などと言われる始末。家族は受け入れの準備ができていないから、施設を探さないと、、と別の問題が沸き起こってきました。嬉しいような、困ったような複雑な気分でしたが、しかし残念ながら魔法の時間はそれほど長く続きませんでした。ふたたび白血球は増加し、ビオトーワ2T/日に増やしましたら、LDHがちょこっと一瞬減りましたが、またもとに戻って年末の状態に戻られて、患者様は永眠されました。(合掌)62日間の入院期間でした。。。そうして、そのあと研究室の留学生たちが素晴らしい実験をしてくれたおかげで(紆余曲折ありましたが、その話は別の機会に)、私は今回2013年10月12日、札幌で開催された日本血液学会でこの症例を発表することができました。(詳細はクリニックのホームページでご覧いただけます。)ポスターだったので、やや残念でしたが、北陸の血液内科の先生たちや学会で顔見知りの先生は、げっ!!すごいじゃないですか。バカの壁を超えることが大事なんですよね(どういう意味じゃー!)といいながら、メモして行かれましたし、どこぞの小児科の女医さんは、少しでも末期の子供たちによい治療があれば、と写真をたくさん撮って行かれました。臨床腫瘍学会の理事である高名なT先生は、私はなぜか顔見知りで(前回名古屋で血液学会があったとき高級ホテルに泊まることになり、タクシーでご一緒させていただいた。。)ポスターの発表が終わって取り外そうとしているときに、ふらーと見に来られたので説明すると、これは、論文にしてもっと広く知らしめる必要がありますね、、と言っていただけました。そうして、今はアメリカのNIHにいるL先生やベトナムから勉強に来ているT先生や、大学でえらくなっている同級生の先生や、長女が保育園が一緒だったというご縁で存じ上げていた病理の助教授の先生や、後輩たちや、いろんな先生たちに助けられてリバイス原稿を仕上げ再投稿中です。アクセプトされたらクリニックのホームページにてアップします~。ということで、ようやく一息つきました。
さてこの騒動ですが、私は血液内科医ですのでこのビタミン剤を専門領域のがん患者様に投与し驚くべき効果を確認いたしました。そうです、先生方のご専門の患者様に対してはいかがでしょうか?トンデモ本にはすべてのがんに効くと書かれてあります。。。私のこの試みが、医学界に一石を投ずるものでありますように。そうして、患者様だけではなく、過重労働が強いられている私の同僚を初めとする腫瘍専門医の先生たちやコメディカルの人々、財政を圧迫している莫大な医療費の軽減に少しでも役立ちますよう。。。そう夢見ているこの頃なのであります。こんな私ですが、今後ともご指導ご鞭撻をどうぞよろしくお願いいたします。
 

<2013年10月12日 第75回日本血液学会学術集会(札幌)にて発表>      

[Potent antitumor activities of benfotiamine against acute myeloid leukemia cells]

演題番号 : PS-2-35

杉森 尚美 (Naomi Sugimori):1,2、J. Luis Espinoza:3、Quoc Trung Ly:2、斎藤
千鶴 (Chizuru Saito):2、青木 剛 (Go Aoki):5、中村 万里 (Mari
Nakamura):4、杉森 成実 (Narumi Sugimori):1、近藤 恭夫 (Yukio
Kondoh):2、中尾 眞二 (Shinji Nakao):2

1:Sugimori Clinic, Takaoka, Japan、2:CellularTransplantation Biology, Kanazawa University, Kanazawa, Japan、3:Hematology Branch, NationalLung and Blood Institute, NIH, Bethesda, USA、4:Nakamura memorial Hospital, Himi,
Japan、5:Kouseiren Takaoka Hospital, Takaoka, Japan              

※画像をクリックすると詳細をご覧いただけます。


 

玄米断食と酵素ダイエット

  高岡市医師会会報への寄稿について(依頼)という文字を見たのは、ちょうど締め切りの10日前だった。机の上の書類を片付けていて、下の方にあった黄緑色の封筒を開けた時、「あれ?原稿依頼じゃないの?」遥か一カ月以上前の日付で届いている。読み忘れた前号の高岡医師会会報であった。「あなた、書いたことある?」念のため主人にも確認した。「僕、前に依頼来たけど、そのままにしてしまった。。(笑)」どうしようかな?最近旅行にも行っていないしな。。テーマは幅広いようである。最近の私自身のヒットといえば、。。そうそうこれにしよう。

「玄米断食と酵素ダイエット」

 40歳を過ぎてから、ご多分にもれず代謝が落ちたせいであろう、そんなに多く食べているつもりもないのに、みるみる太って行った。。昔は忙しくて食べる暇もないことも多く、(仕事ダイエット~と称していたが)一時的に過食をしても「仕事ダイエット」で辻褄があって体型をあまり気にしたことはなかった。ところが、主人のクリニックで常勤という勤務形態になってから1年半が経過したが、小食気味の娘のために、あの手この手で食事を工夫したり、味見!をしているうちに、体重は一直線で増加傾向を示した。クリニックが法人会員になっているスポーツクラブに通っても、早朝あるいは夜ウォーキングしてみても、まったく効果なし!エステのダイエットコースも試してみたが、全身の脂肪細胞が悲鳴を上げるくらいの苦痛に耐えた割にほとんど効果なし。サッチャー首相が昔試したことのあるという噂の「タマゴ・ダイエット」もやってみたけれど、そもそも卵を1日20個も食べられないし、結構おいしいと思って4,5個くらい食べていたら逆に3kg以上太ってしまった。娘は、白い目で「ママ、卵ばかり食べて、それでダイエットなの?」と聞いてくるが、太ってしまっては何とも答えようもない。ほとんどあきらめかけていた5月のゴールデンウイーク明けのころ、「玄米食で10日間断食でスッキリ」という記事をみつけた。玄米って、昔食べたこともあるけれど、あんまり美味しくない。ふむふむ、でもそれはみどりのお米と言って、無農薬早取り玄米らしかった。まあ、試してみるかな。と気軽に取り寄せた。やり方は、10日間玄米に黒ごま塩をふりかけて、お腹が空いたら好きなだけ食べていい、というものだった。これで断食かな?と思ったけれど、試してみた。もちろん私以外は普通のご飯を食べていたのだが、娘はやはり白米がいい、というのを無理にお願いして、主食は玄米というのを10日間だけ家族に協力してもらった。最初のうちは、全然平気、楽チン、と思っていたが、徐々に玄米以外のものが恋しくなった。匂いや味付けにも敏感になった(断食中も家族の食事は作り続けていたので)。不思議なことに空腹は全く感じなかった。7日目を過ぎてあと3日くらいにせまると、体重も3kgほど落ちて、始めは続くまいと思っていた主人や娘の目が賞讃の目に代わってきたので、途中でやめるわけにも行かず、とうとう輸血学会の前日まで続けることができた。輸血学会は今年は東北で開催される。これで、牛タンも心おきなく食べられる、と思って出かけることができた。東北復興お土産を山ほど買ってきたのは言うまでもない。それはさておき、無事に東北から戻ってきて、体重は3kg減ったのが、玄米断食を中止して、また1kgほど増加し始めた。しかし、一生玄米断食を続けるわけにはいかない。

 そのとき酵素ダイエットのチラシが舞い込んできた。キラキラ酵素ダイエット。おまけに本も送られてきた。しばらく放ってあったのだが、処分する前にふと読むと、ふむふむ、2000年に発見されたサーチュイン遺伝子のことも書いてある。アンチエイジング学会でも、世間でも長寿のためのカロリー制限は、もはや常識。老化が進む原因は、過食と急激な血糖値の上昇。仕事が忙しい時、低血糖によくなっていたなあ。これはまさに反応性低血糖。夕食前にアメとかチョコレートを食べまくっていたなあ。とすると、老化を促すボタンを押しまくっていたんだな。。低GI食品をとればよい、あっなるほど。玄米は低GI食品だから、空腹感を感じなかったんだ(ガーン、身にしみてわかるとはこのこと)。

 ところで酵素飲料って何なの?近年の農作物は化学肥料の多用により土壌がやせ衰え、食物自体のミネラルが減少している傾向にあり、また、食のインスタント化が進み、加熱や加工のプロセスで酵素やビタミンなどの栄養素が損なわれている。その結果、カロリー過剰で酵素や、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などが不足する現代型栄養失調の方が激増している、といわれている。そうそう、私も血液外来にて、ちょっとダイエットしただけで鉄欠乏性貧血になった女性をつい最近も経験している。酵素飲料は、食事で不足しがちなそれらの栄養を補うことができる、、らしい。完全断食をして脳に飢餓感を与えると、筋肉や肝臓に蓄えてあったグリコーゲンが糖に分解されるが、カラダは代謝を落として省エネモードになり、手足の冷え症をおこす。さらに続けると筋肉の分解(タンパク質から糖へ)が起こり、筋肉量が落ちて代謝を下げる。脳は次の飢餓に備えて、たくさん食べなければ満足しないようにセットポイントをあげる。代謝が落ちているところに、過食をすれば以前よりも太ってしまう。。うう、非常に納得。。酵素断食は、酵素飲料を食事の代わりに飲みながら行う断食法である。酵素飲料は、野菜や果物を原料としているため、脳が必要としている炭水化物やビタミンなどの栄養を満たす、急激な血糖値のアップダウンを抑え、安定させる。消化済みのエキスなので消化器官を休ませたまま栄養が摂れる。。ここまで読んで、素早くさっと酵素飲料を注文してしまっていた。。。

 そして2ヵ月後の現在。「先生!!痩せたんじゃない!5kg、いや7-8kg!どうしたん!!」と3ヵ月に一度定期通院の患者さんたち何人にも言われてにんまり。一番太っていた時期からみればかなりのインパクトであったろう。厨房勤務の男性患者さんは真剣に方法を尋ねられ、栄養士の患者さんは、「みんな、なかなか言っても実行できないのよ。つらいから。」いいえ、決して私はつらくなかった、本当です。子供が夏休みで東京に行っている隙に、久しぶりにエステに行ったら、ここでもエステシャンたちに「すごーい」と驚かれ褒められた。エステで痩せたわけではないのだが。。それから運動で痩せたわけでもない。男性と女性はちがうんだなあ、と実感。酵素断食は今、巷でとても流行っているそう。知らず知らずのうちに流行の最先端にいたのね。エステシャンのお一人が私に、南雲先生のごぼう茶の話をしてくれた。NHK探検バクモンというテレビ番組で、アンチエイジング特集2回目、爆笑問題、君島十和子さん、福岡伸一さんとともに出演した南雲先生を私も偶然みていた。世間ではこんなにもダイエット、アンチエイジング流行りである。南雲先生も、以前過労過食だったことを話されていた。医者の不養生とはよく言ったものである。どうぞご自分にあったダイエット方法をみつけて、、、失礼しました。もうとっくにご存知で必要のない先生が大半ですね(汗)。こんな私ですが、今後ともご指導ご鞭撻をどうぞよろしくお願いいたします。
 

教えて、ドクター!Taktクリニック 

貧血

【質問】
血液検査で貧血気味と診断されましたが、自分ではそれほど自覚症状を感じていません。なるべく鉄分の多い食べ物やサプリメントを摂るようにはしていますが、効果はあるのでしょうか?

10代~40代の女性に多い鉄欠乏状態
貧血とは、血液中のヘモグロビン濃度、赤血球数、ヘマトクリットが基準値未満に低下した状態のことです。その原因となっているのが、赤血球産生の低下、赤血球の成熟障害(ビタミンB12、葉酸、鉄などの欠乏)、溶血、出血など。なかでも若い女性に多くみられるのが、鉄の供給・喪失・需要量のバランスが崩れてしまう鉄欠乏性貧血です。
平成21年の国民栄養調査によると、鉄欠乏性貧血と思われる日本人女性のヘモグロビン低値者は17. 2%、30代女性では20. 8%に達します。また、潜在性鉄欠乏状態にある“一見健康人”も、10代~40代の女性に多くみられます。
 

■年齢別・性別の鉄欠乏性貧血の頻度


 

長距離ランナーやピロリ菌感染者も注意
偏食やダイエットによる鉄摂取量の不足、月経による鉄の喪失、妊娠や授乳による鉄の需要量の増加など、女性は男性に比べて鉄欠乏性貧血になりやすい機会は多いです。
また、最近はジョギングやマラソンなど長距離ランナーの人口が増えたことで、鉄欠乏性貧血が多くみられるようになりました。これは、大量の汗と一緒に鉄イオンが体外に排出されてしまうことが原因のひとつと考えられています。
そのほか、ヘリコバクターピロリ感染症が鉄欠乏性貧血と関係していることもわかってきました。これは、ピロリ菌の感染によって体内の鉄の吸収が抑制されるためで、ほとんどは除菌治療で回復します。

貧血による鉄不足は食べ物での補給は不可能
鉄不足を予防するためには、肉類や魚に多く含まれるヘム鉄の摂取を積極的に。ビタミンCと一緒に摂れば、より吸収率が高まります。サプリメントなど鉄剤を添加した食品で鉄強化をはかるのも、予防法のひとつです。
しかし、一度貧血になってしまったら、食べ物やサプリメントだけでは鉄を補うことはできません。また、貧血は鉄摂取不測以外に、痔などほかの病気が原因になっていることも考えられます。まずは病院できちんと診察してもらい、貧血またはその原因疾患の検査及び治療を受けることが大切。鉄欠乏性貧血の場合は、鉄剤(飲みやすいシロップタイプもあり)の服用が効果的です(ただし、肝炎を有する人は、鉄イオンが病態を悪化させる傾向があるため特別な注意が必要)。
また、過多月経の人は早めに婦人科の受診を。鉄剤を服用しているにもかかわらず、貧血がなかなか治りにくい場合は、一度ピロリ菌の有無を検査することをおすすめします。

【自己診断テスト】
□皮膚や眼瞼結膜、口腔粘膜の赤みがない。
□常にだるい、眠気がある、めまい、頭痛がする。
□少し動いただけで、動悸・息切れがする。
□微熱が続く。
□爪がもろく薄くなったり、縦じわ、凹凸、反りかえりなどの変形がみられる。
□舌が赤くなり、食べ物が沁みる。流動食は飲みこめるが、固形物はなかなか喉を通らない。
□氷をかじったり、音の出る食べ物(プレッツェルなど)を好む。
□月経不順がある。
□風邪をひきやすい。
※上記は、貧血の症状の一例です。自覚症状がないことも多いので、検査で貧血が指摘された場合は、早めに専門医の診察を受けましょう。

 

今月の先生
杉森クリニック 副院長
血液内科専門医
医学博士
杉森 尚美先生

詳細はこちら<月刊誌Takt2011年11月号掲載>

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取材協力●
杉森クリニック
高岡市上四屋3-8
?0766-25-5757